青いバラは遅く咲く
・・・・・・・。
重い。
暖かい。
懐かしい暖かさを感じて私は目を開けると、
私は何か白くて暖かいものに包まれていた。
「・・・・・・・?」
「ここは孤児院だよ。天国ほどではないがすばらしいところさ。」
声が聞こえた方に顔を向けるといかにも母親という感じの女性が扉の近くに立っていた。
「イヴがお前さんを持って帰ってきたのがここでよかったよ。もし町医者なんかに連れて行けば、殺されていただろうにさ。」
そういって、その女性は笑って、ここがサンデイ夫妻の経営している孤児院だと説明を受けた。
「うぅん・・・。」
反しているうちにうめき声が聞こえて、少女が起きた。
そして。
「あたし、いーゔりんっていうの。よろしくねー!」
それが私の大切な宝物との初めての記憶である。