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D.o.A. ep.34~43

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「…なんなんです。あの子は」

「なに、とは」

「こんな陽の光も届かない場所に閉じこめて、人間らしい感情も封じこめて。挙句の果てに、危機が迫れば守らせる?
あの子はあなたにとって、一体なに?」

「シスターの分際で、ずいぶん突っかかるような物言いをするのだな」

「だって、いくらなんでもひどいでしょう。あの子の目を一度でもまともに見つめたことがある?」

「安っぽい憐憫で私を批難しないでもらいたい。あの子に必要なものは、すべて与えている。私以外の他者の存在もね…人間ではないが。
それに、どうせあの子は地上に出たって生きられまい」

「生きられない?なぜなの。知り合いがいないって言うなら、あの子はエルフでしょう?ヴァリムにあずければいいのよ」

「ヴァリムだと?あんなところに、レーヤを?冗談ではない」

「わからないわ。あなた、一体どういうつもりなの。あんな小さな子が、死んだような目をしているのに、あなたはなんとも思わないの?
あまりにも、…可哀想です」

「確かに人間らしい生ではない。不幸を不幸とも理解できぬ、憐れな子供さ。
だがあの子を憐れんで良いのは私だけだ。無関係のクセに同情だけを向け、それでいて救う意志も力もない者に、あの子を憐れむ資格などない」

「………」

「それとも、そこまで感傷的になって私を責めるのは……お前が抱える過去の罪悪感からの八つ当たりか」

「…罪悪感じゃない。私は、ライを愛している。それだけよ」

「その愛のために、私心をこれからも殺すか」

「……」

「お前は、あの子に重ねていたのかも知れんが、本当にあの子と同類なのは、お前だ。私心を殺して愛している、誰かを」

「同類…?」

「愛のためならば、どんな危機にも立ち向かっていける。どんな化け物が迫っても、守るためなら飛び出していける」

「…ええ」

「そしてこちらが望まずとも、勝手にその身を犠牲にする。愛はやがて重荷になる。…これは神の預言ではないよ。
守られ続ける宿命のために、己を呪いながら多くのものを失ってきた、一人の人間の吐露だ」



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作品名:D.o.A. ep.34~43 作家名:har