小説が読める！投稿できる！小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ！

「これは何だ？」

　山口とベータは、エンタープライズＰ・０で拘束され、ブリッジに連れてこられていた……。彼らの目の前には、アーチャーやその部下たちがおり、ベータのスーツケースから取り出したアーティファクトを持っていた。
「ただの土産物だ」
ベータは、馬鹿馬鹿しそうな口調でそう言った。もちろん、嘘だと見抜かれ、ベータは部下の一人に殴られた。
「おまえらを皆殺しにするための物だよ」
山口は、わざとらしく笑ってみせながら言った。これが嘘だと思われることはなく、本当だと確信されてしまった……。そして、殴られた……。
「よくも、私の大事な部下を殺したな！」
アーチャーが山口の胸ぐらをつかんで言った。
「もしかして、モビルスーツの前にいた奴のことか？　一発で殺せるとは、小ボス以下だな！」
山口は、今度はアーチャーに殴られた。
「お返しに、おまえらを一生こき使ってやる！」
「御社にエントリーした覚えはありません」
山口がわざとらしい丁寧口調でそう言った……。
「ここで働いてもらうわけないだろ！！！」
アーチャーはそう突っ込むと、怒るのを通りこして呆れたらしく、
「こいつらをさっさと拘束室へ連れていけ。話をするのも嫌だからな」
保安要員にそう命令した……。

　そして、山口たちは保安要員たちに連れられ、ブリッジを後にした……。