二日で親友が死ぬそうです。
さてまず何から考えよう。
「あのさ、なにか必ずしなくちゃならないことってある。たとえば友達を巡回したり、富士山をみてみたいとかさ、夢的なものとかでもいいぜ、なんか目指すことがあると計画も建てやすいしな」
隆太は少しの間腕を抱えたり眉間をよせたりしたがすぐ答えは出たようだ。
「ない!」
「え・・・。あのなぁ育てた親とかにはちゃんと時間作らないといけないし。お世話になった人には、なんか言わないとだめだろ。。普通」
「もうやったよ。親とはたくさん話して二日は自由に過ごしていいって、まぁ俺は一人で足らなくちゃいけないことがあるんだって思わせぶりな態度で話したら、気を使ってくれたっていうか、あと交流関係はわりと俺はどうでもよく過ごしてきたから問題なし!」
「いや、でもそれはどうかな・・」
「気にすんな、最後の二日間計画にそういうのは、入らない方がいいだろ。」
「ん~、まぁそうだなそんじゃ計画に骨組みはなし!自由に考えようか。」
「おうよ!」
なんというか少し私には重いと思った。隆太は人生の最後を締めくくる二日間をすべてを投げ出して俺に任せたと言われたように思えたからだ。しかし少し幸せにも思えた隆太がそこまで信頼してくれていること、それと少しでも長く隆太と話しができることに。
作品名:二日で親友が死ぬそうです。 作家名:type1468