小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

蒼空の向こう

INDEX|98ページ/147ページ|

次のページ前のページ
 

 麻美とは何の関係もないだろう。しかし、心は穏やかではなかった。
 なぜ、あんな奴等と・・・。一緒に暮らしていたというヤクザが、今の連中みたいなヤツだとは限らないが、ヤクザはヤクザだ。同じに思えてしまう。

 エレベーターが地上に着いて、ドアが開いた。僕は、ホテルまで全力で走った。途中、何人かとぶつかりそうになる。

 ホテル・ローザ。僕は、1階のカフェに麻美の姿を探した。
 麻美は、大振りの観葉植物に隠れる様にして座っていた。
 深いチャコール系のパンツスーツに、濃い紫のスカーフを巻いていた。
白い肌が際立っている。そこには、夜の蝶の妖艶さは無く、森の中で静かに咲いている、白い蘭のようだ。麻美は僕に気づくと、立ち上がって笑顔を見せた。

僕は、麻美を抱き締めたい衝動に駆られながらも、麻美の正面に腰を下ろした。息が上がっていた。

「先生・・・走って来たのね」

「ああ・・・駐車場でヤクザがいたし・・・関係ないだろうけど・・・」

「彼・・・昨日、逮捕されました」

「何だって!?・・・ホントか?」

「はい。・・・銃刀法違反」

「どっちだ?」

「たぶん・・・チャカ」

「たぶんって・・・どういう事だ?一緒には居なかったのか?」

作品名:蒼空の向こう 作家名:つゆかわはじめ