蒼空の向こう
「そんなの、出来ませんよ。やった事も、見たことも無いですよ」
「そうかな・・・僕は、はじめ君は出来ると思うけどね」
「簡単なデザインくらいなら出来るでしょうけど・・・」
「向こうが会いたがっていて、いつだ〜何時だ〜って急かすんだ・・・いいだろう?・・・今度の土曜日・・・空いているよね」
「西田さん次第ですよ・・・急ぎの仕事がなきゃ・・・」
「ハハハ・・・そうだね。じゃあ、八時に迎えに来るから。」
「あれですか・・・ネクタイに・・・スーツ?」
「まさか・・・普段着で良いよ・・・でも、髭くらい剃っとこうか。ハハハ」
「小奇麗にしときます・・・」
「はじめ君にとっても、悪い話じゃないからさ・・・じゃあ、このデザイン・・・頼んどくね」
「・・・了解です・・・西田さん」
「何?」
「感謝してます」
「ハハハ・・・こっちこそ!デザイン代が安く上がって大助かりだよ」
「金・・・もっと少なくて良いですよ」