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つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
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蒼空の向こう

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「うん・・・お父さんから聞いた。はじめちゃんは健さんとは違うって・・・でもね、はじめちゃん。恭子、最初にはじめちゃんを見た時から好きになったって・・・知ってるよね。悔しいけど一目ぼれだったって」

「・・・・それは聞いた」

「今のはじめちゃん・・・はじめちゃんじゃないよ・・・はじめちゃん、日雇いをしてるって言ってたけど、キラキラしてたもの・・・カッコよかったし、こんな人がいるんだって・・・だから、行っておいで」

「いいのか?」

「男がうだうだ言うんじゃないの!お店はなんとかなるよ。ああ見えてもお父さん、やり手なんだから」

 恭子はそういった途端に声を殺して泣き出した。僕はその震える背中を抱きしめた。
 
「恭子・・・愛してるよ・・」

背中の震えが止まった。

「やった!・・・ひっかかった!・・・今の言葉・・・忘れないでね!」

「おまえ・・・騙したな!」

「男に二言はないんだからね・・・・戻ったら・・・・」

「戻ったら・・・?」

「お嫁さんにして!」

作品名:蒼空の向こう 作家名:つゆかわはじめ