蒼空の向こう
「久しぶりだね」
「そうだな」
「はじめちゃん・・・」
「なんだ?」
「あのね・・・・」
「なんだよ」
「ニューヨーク・・・行っておいで」
「・・・・・・・・・」
「気がつかなくて・・・・ごめんね」
「恭子・・・」
「お部屋をお掃除してたら、見ちゃったの・・・賢治さんからのハガキ。」
「・・・・・・・・・」
「だから・・・・行っておいで。夢だったんでしょう?ニューヨーク」
「行けないよ」
「お店があるから?」
「うん。裏切る事になる・・・前にも大将に言ったんだ。ずっと此処にいるって」