蒼空の向こう
ホステスは、使い終わったオシボリをかき集めると、スカートの裾を下に引きながら立ち去った。バーテンにオーダーを告げている。
酔客が、聞きなれた曲を歌い出した。終われば、パラパラと拍手が起こる。
行儀の良い客ばかりのようだった。
「先生・・・探し物・・・居ないようだね」
「うん・・・見当たらない」
「さっきのブーちゃんが来たら、聞いてみようか・・・」
「・・・いや・・・様子を見ようよ・・・それに、来たばかりだし、ゆっくり飲もうよ」
「そうだね・・・それにしてもシケてんなぁ・・・なに?あのホステス」
「末永は口が悪いね・・・ぽっちゃりで可愛いじゃないか・・・」
「また、そんな心にも無いことを・・・」
「あの子・・・下着を着けていなかったわ・・・先生、気づいたでしょう?」
「・・・うん・・・ビックリしたよ・・・パンストだけだったね・・・しっかり見えたよ・・・ここってそんな店なのかな・・・」
「何だって!」
「シッ・・・末永、声がでかい。それに、ブーちゃんの股間になんか、興味はないだろう」
「それとこれとは別だよ」
「何が別なんだよ・・・ハハハ」



