蒼空の向こう
そのブーちゃんがトレイに載せたセットと、未だ封が切られていないヘネシーのボトルを持ってきて、テーブルの上に静かに置いた。
手馴れた手つきで、サービスを始める。その間、再びブーちゃんの黒い炎が露になる。
良子は遠慮なく、その股間を観察していた。
僕は、そんな良子の横顔を見つめ、末永は既にブーちゃんには興味をなくしたらしく、店内を物色するかのように見回していた。
僕は目線を戻して仁義を切った。
「君も飲んだら?」
「ありがとうございます・・・いただきます」
「よかったら、マスターにビールでも差し上げてよ」
「よろしいんですか?ありがとうございます!・・・マスター!・・・おビール、頂きましたぁ!」
マスターと呼ばれたバーテンは、笑顔を作ると、慇懃に腰を折った。
末永がブーちゃんに尋ねた。
「ここは何時まで?」
「一応、2時までですが・・・その辺はお客様次第で・・・」
「そう・・・君がママ?」
「いえ〜〜私は、アルバイトなんですぅ」



