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つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
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蒼空の向こう

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 自分の気持ちが決まったと言うのに、神様の悪戯か・・・翌日、H社に激震が走り、それどころでは無くなった。僕の危惧が、現実となったのだ。
 
 これまで、カメラ小僧を取りまとめていた組織が、攻撃を仕掛けてきた。
H社は、某巨大エージェントから訴えられた。
その力は半端ではなく、テレビ業界にまで及んだ。地方の、一雑玩メーカーの名前が、ゴールデンタイムに全国へと流れた。

 商品の仮差押処分。その映像がテレビニュースで長々と流された。

 H社は正しく蜂の巣を突いた様に慌しくなり、社長が姿を消した。
社員は、鳴り止まぬ電話の対応に必死だった。
 そんな中、企画室だけは普段と変わらず蚊帳の外といった感じだった。
しかし、僕にとって困った事が起きた。
 何処でどう漏れたのか、僕の名前が広告業界にリークしたのだ。
以前、勤めていたD社の社長から電話が入った。

「はじめ!・・・お前、何をした!」 

「はぁ・・・」

「はじめの勤め先は、ファンシーグッズの企画室じゃなかったのか?」

「そうですよ・・・間違いじゃありませんよ」

「でも、お前・・・ニュースに出ていたぞ」

「ええ・・・あれも・・・一部です」

「知っていて、働いていたのか?」

「はい。知っていて、働いています」

作品名:蒼空の向こう 作家名:つゆかわはじめ