蒼空の向こう
「・・・末永・・・頭、見てもらえよ。こんな、綺麗で素敵な彼女を貸したりするなんて、おかしいよ」
「先生だけだから・・・他はあり得ないから」
「判ったよ・・・石岡さん・・・今度、マジでデートしようか」
「きゃっ!はい!」」
「ま、仲良しの晩御飯ってとこだけど・・・良い?」
「勿論です!・・嬉しい!」
宴会は3時間に及び、お決まりのビンゴゲームで盛り上がった。
僕は、末永達と丸テーブルに同席した。筋向いに、先程の青いドレスの女性。末永の言う、「田中のおばちゃん」が、熱い視線を、僕に送ってきた。
頬が赤いのは、酒のせいだろう。瞳の潤いは理由が判らない。僕は会釈して、笑顔を送った。
それを見ていた末永と良子は、笑いを殺して肩を震わしていた。
皆が幸せそうだった。こんな幸せがいつまで続くのだろうか・・・。
虚栄だと思った。
金のために掟を破り、H社は、業界で総スカンを食っている。コネクションがあってこその世界ではないのか。危険を犯しすぎている・・・そんな気がしてならなかった。
パーティは予定を1時間もオーバーして、お開きになった。いつも使っているホテルだ。金でいくらでも融通が利いた。
パーティがお開きになり、僕と末宗永、そして良子は、中洲のカフェに立ち寄った。
良子が、僕たちのオーダーを確認して、ウェイターにホットコーヒーを3つ注文した。



