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つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
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蒼空の向こう

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「・・・末永・・・頭、見てもらえよ。こんな、綺麗で素敵な彼女を貸したりするなんて、おかしいよ」

「先生だけだから・・・他はあり得ないから」

「判ったよ・・・石岡さん・・・今度、マジでデートしようか」

「きゃっ!はい!」」

「ま、仲良しの晩御飯ってとこだけど・・・良い?」

「勿論です!・・嬉しい!」

 宴会は3時間に及び、お決まりのビンゴゲームで盛り上がった。
 僕は、末永達と丸テーブルに同席した。筋向いに、先程の青いドレスの女性。末永の言う、「田中のおばちゃん」が、熱い視線を、僕に送ってきた。
頬が赤いのは、酒のせいだろう。瞳の潤いは理由が判らない。僕は会釈して、笑顔を送った。
 それを見ていた末永と良子は、笑いを殺して肩を震わしていた。
 皆が幸せそうだった。こんな幸せがいつまで続くのだろうか・・・。
虚栄だと思った。

 金のために掟を破り、H社は、業界で総スカンを食っている。コネクションがあってこその世界ではないのか。危険を犯しすぎている・・・そんな気がしてならなかった。

 パーティは予定を1時間もオーバーして、お開きになった。いつも使っているホテルだ。金でいくらでも融通が利いた。
 パーティがお開きになり、僕と末宗永、そして良子は、中洲のカフェに立ち寄った。
 良子が、僕たちのオーダーを確認して、ウェイターにホットコーヒーを3つ注文した。
 
作品名:蒼空の向こう 作家名:つゆかわはじめ