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つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
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蒼空の向こう

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「どうだい、はじめ君。今度、一緒に行かないかい?車は出すからさ・・・社の山村君に運転手になってもらうよ。彼は酒が全然駄目だけど、カラオケが大好きだから喜んでついてくるよ・・・金曜日でも・・・どう?」

「そうですね・・・」

「気の無い返事だね・・・ハハハ・・・僕は何時でもOKだから、電話を頂戴」

「ええ・・・その時は是非・・・」

「うん・・・さて・・・パートのおばちゃんでもナンパするかな・・・ハハハ」

 西田社長は、ドレスも眩い綺麗どころに目をつけると、グラス片手に、大きな体を揺らして行った。
 まるで、燐粉を撒き散らす蝶の群れに、吸い寄せられるようだった。
 西田社長が飛び込んだ蝶の群れの中に、青いロングドレスの女性がいた。体が小さく動くたびに、ラメが煌く。
 大きく開いた胸元には、豊かな乳房が深い谷間を作っていた。
 僕は焦点が定まらず、その青く煌く乳房の揺れを、ただ、ぼんやりと眺めていた。時々、赤い唇が笑うと、その揺れは上下に大きくなった。

 ブルーモルフォが、佐賀の鳥栖市にいる。行き先は、東京でも、大阪でもなかった。僕の心は揺れ動いた。
 会いたい・・・という、切なる気持ち。そして、ブルーモルフォの真意。

「先生・・・さっきから、あの青いドレスのパートさんばかり見て・・・ああいう方がお好み?」

「うそ!・・・だれ?」

「あれは田中のおばちゃんだよ・・・先生には合わないよ。性格激しいし・・・年齢が一回りも違う」

作品名:蒼空の向こう 作家名:つゆかわはじめ