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つゆかわはじめ
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novelistID. 29805
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蒼空の向こう

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 末永とは、少しずつ、深い話が出来るようになっていた。末永正雄の恋人は、パートタイマーの石岡良子、39歳。離婚歴があり、10歳になる女の子とアパート暮らし。
 娘が成人するまでは生活費を入れるという約束が成されているらしい。
また、その約束は、滞る事無く、実行されているらしかった。パートは、その足しに始めたという事だ。
 末永の話によれば、先月、男と女の関係になったらしかった。
末永の果敢なアタックが女心を擽り、閉じられていた扉を開いたのだろう。
末永は僕と二人きりになると、良子の事を話した。特に、その肢体や交わり、性癖の事を話したがった。
 それは、あの、一見もの静かな女性からは想像しがたい・・・俄かには信じがたい話もあった。末永の作り話だろうと、心の中で、笑い飛ばした。

 末永は2度の離婚歴を持ち、それぞれに一人ずつ、男児を授かっている。一人目の妻との間に出来た男児は、17歳。度重なる非行で、少年鑑別所に入所中との事だ。来月には出てきて、保護観察下におかれるだろうと、他人事のように嘯いていた。
 2番目の男児は、まだ小学生になったばかりの7歳。親権は母親だが、末永を慕い、時々、会っているという事だった。
 僕には到底、真似ができそうにない生き方だった。
 
 若い頃は本気で歌手を目指したらしい。
複数のロックバンドのボーカルとして、地元のライブハウスで、活躍していたという話だった。
 末永と同世代のロックバンドが、福岡から数多く輩出されているが、その中の、著名な人物とも深い交流があった。

 末永は、僕の事を聞きたがった。
 子供の様に、しつこく聞いてくるので、話すには時間がかかるから・・・そう言って逃げていた。だが、そんな事で諦める末永ではなかった。

作品名:蒼空の向こう 作家名:つゆかわはじめ