蒼空の向こう
どの世界にも、カリスマと言う存在はあるようで、カメラ小僧の中には、月に100万円を稼ぐ、プロ顔負けのヤツもいるらしい。
勿論、違法である。だが、罪の意識など、微塵も無い。売った者勝ち、撮った者勝ちの世界があった。
たまに、諸権利の侵害で裁判になっていると聞いた。しかし、アイドルはいつまで売れるか判らない。
裁判の途中で解散という事も多く、裁判になりにくいようだった。そこに目を付けた金の亡者達が、わっと集って来るという仕組だ。
アンテナショップの光景は、大人から見ればバカバカしいかもしれない。
だが、こども達にとっては何よりの宝物なのだろう。何十種類もある生写真が、飛ぶように売れていた。バラつきがある・・・いや・・・特定のものしか売れていない事に気づいた。
僕は、あるアイデアが閃いた。末永がどう言うか・・・テナントショップを後にした。
「ただいま」
「先生、おかえり!・・・どうでした?ショップ」
「女の子がワンサカいたよ・・・生写真に群がってた」
「売れるの・・・決まっているんだよね」
「・・・みたいだね・・・ストックは沢山ある?」
「もう、山のようにありますよ・・・売れ残り」
「それさ・・・クジに出来ないかな?」



