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つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
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蒼空の向こう

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「ううん・・・見送られるのは辛いから・・・ここで」

「そうだな・・・じゃあ、元気で」

「先生もね」

「うん・・・じゃあ」

 僕が財布を出そうとすると、麻美が制した。

「先生。今日は私のおごり。この前の缶コーヒーのお返し」

「高くついたな」

「ううん・・・暖かかった・・・凄く」

「麻美・・・」

「先生・・・」

 僕は立ち上がると、ズボンの右ポケットから、メモの切れ端を取り出すと、麻美に渡した。来る途中に、信号待ちで電話番号を書き留めておいたのだ。

「僕の電話番号・・・何かあったら電話して」

「うれしい!宝物にします」

「麻美・・・ちょっとだけ顔を出せ」

「・・・・・こう?・・・・」

作品名:蒼空の向こう 作家名:つゆかわはじめ