蒼空の向こう
人が羨む程の、美貌と肢体。
南米・コスタリカに生息するという、幻の青い蝶・ブルーモルフォ。
僕は麻美にその名前を付けた。だが、その美しいはずの蝶の真実は、愛に飢え、心は、水を与える事を忘れられた、軒下のプランターの様に渇いていた。
その蝶が、再び、飛び立とうとしているのだ。邪魔をしてはいけない。
「麻美・・・」
「はい・・・先生」
「僕も頑張るよ。」
「うれしいです」
「だから、何があっても生きていてくれないか」
「先生もね」
「そう思うか?」
「うん・・・私と一緒に泣いてくれた男は、先生だけだもの・・・同じ事、経験したんだって・・・そう感じたの。だから、生きていて欲しい・・会えなくても・・・同じ月を見てると思うだけでいいから」
「いつの間にか、僕が応援されているな」
「クスッ・・・ホントですね」
「見送りたいけど・・・」



