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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「夢の中へ」 第四話

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「まどか!大変だ。信長が・・・比叡山を・・・焼き討ちして僧侶達を皆殺しにしたらしい。なんと言うむごいことをする奴だ。許せん・・・」

「そうでしたか・・・」

「驚かないのか?」

「信長様のなされたことは後に報いとなって自分に帰ってくることでしょう」

「何故そのように思うんだ?なにか知っていることがあるのか?教えてくれ」

「藤次郎様。まどかは知っている全てをお話ししたいのですが、怖いんです」

「知っている全て?何だそれは、気になる話だな。それに怖いとはどういうことだ?」

「私は今幸せを感じて生きています。藤子とあなたが居れば争いごとのないここで生涯をまっとう出来たらと願っています」

「それは俺も同じだ。それと今の話と何がどうなんだ?」

「はい、私は今の時代に生まれたのではありません」

「そうだったな・・・それで」

「比叡山の焼き討ちもその後のことも歴史と言う勉強で教えられているのです。全部知っているわけではないですが、少なくとも大まかには覚えています」

「じゃあ話してくれ。みんなにも聞いてもらってこれからどうなるか知ってもらおう」

「それはいけません。未来が変わると私の存在が消えてしまうかも知れないですから」

「意味が良く解らないけど、どういうことなんだ。まどか」