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つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
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ハリーの憂鬱

INDEX|65ページ/70ページ|

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ハリーが里子に出てから三日後。
天気は小雨模様。
午後五時頃、携帯電話に柳瀬さん(奥様)からSOSが入った。

「梅雨川さん!・・・ハリーが!・・・ハリーがフェンスを越えようとして、首輪が柵に引っかかって・・・パニックになってて・・・首輪を外そうとしても、凄く暴れて、近づけないんです!・・・主人に電話したんですが、留守電になってて、急がないとハリーが・・・首が絞まっているみたいで・・・どうしたらいいですか!」

やはり、あのフェンスが事故に繋がった・・・。
奥様は、かなり動揺している様子だ。

僕は状況の詳細を聞こうとして・・・止めた。
行った方が早いだろう。

「奥様・・・今からそちらに向かいます。首が絞まっていますか?苦しそうですか?」
「はい!首が絞まって・・・苦しくて・・・暴れています!」

不味い状況だ。
柳瀬家まで三〇分はかかる。
その間に、首が更に絞まれば、最悪の状態になりかねない。

「奥様・・・ハリーは目の前ですか?」
「はい!直ぐ、前にいます。首輪を抜こうとしているみたいですが・・・」
「柵に首輪が引っかかって、抜けないのですね」
「そうなんです!首輪を外そうとしても、暴れて・・・手が出せなくて・・・どうしたらいいですか?」
作品名:ハリーの憂鬱 作家名:つゆかわはじめ