小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

ハリーの憂鬱

INDEX|33ページ/70ページ|

次のページ前のページ
 

「カプッ!」

放物線を描いて投げられたササミジャーキーは、空中でハリーにキャッチされた。

「カリカリ・・・・カリ・・・」

再び、ハリーが足踏みをした。今度は離れた所から投げてみた。

「カプッ!」

大きな放物線の頂点で、ハリーがキャッチした。
僕は、急いで家の中に戻ると、食パンを一枚持って出た。
ハリーをリードから外して庭に出る。
ハリーはおサンポと勘違いし、跳ねるように着いてきた。

「ハリー・・・マテ・・・ココでマテ」

ハリーはオスワリをして待った。
ハリーとの距離を開ける。距離5メートル。僕は食パンをフリスビーに見立て、ハリーに向かって投げた。
薄明かりの中、白い食パンが回転しながら弧を描く。
ハリーはその軌跡を追うと、前足を上げて、立ち上がった。

「パクッ!」

見事に・・・キャッチした。
フリスビー犬の出来上がりだ。
作品名:ハリーの憂鬱 作家名:つゆかわはじめ