ハリーの憂鬱
「ハイジは頭もいいし、優しいですよ。でも、まだ1歳にもなっていないと思います。やんちゃ盛りだという事は判ってくださいね」
「はい、勿論です。悪戯しない方が淋しいですよ。頂いても宜しいですか?」
「この子を最後まで面倒見てくれますか?」
「はい。勿論です!」
「ありがとうございます」
ハイジも素敵な家族に巡り会えた。
その後、僕の携帯にハイジの写メが送られてきた。
その時の文面。
はじめ様。
「この度は大事なハイジを頂き、ありがとうございました。ハイジは直ぐに我が家に馴染んでくれました。息子、聡の一番の友達になっています。いつの間にか、一緒に寝てたりするんですよ。私達がハイジと巡り合えるまで、大事に育てて頂き、心から感謝いたします。やんちゃ盛りだとおっしゃっていましたが、聞き分けも良く、とても良い子です。可愛くて仕方がありません。主人も仕事が終われば飛んで帰って来て、ハイジとおサンポに行くのを楽しみにしているようです。はじめさんが(かわいい名前をつけてあげてください)とおっしゃいましたが、ハイジ以上の名前も思い浮かばず、そのままハイジと呼ぶことにしました。本当にありがとうございました。では、また」
ハイジも幸せを掴みました。