小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

ハリーの憂鬱

INDEX|13ページ/70ページ|

次のページ前のページ
 

第2章 ラブ

翌日、僕は行動に出た。
福岡県は西と東に動物保護センターがある。そして、保健所。
僕はそれぞれの施設に電話を入れると、過去一月に遡って確認してもらった。だが、似た犬種の届出は無いという。

僕は落胆しなかった。飼い主の届出が無い事は予測していたからだ。
捨て犬という事がはっきりしただけで、後の行動も取り易い。
僕は、二つの動物保護センターに保護犬の登録をしてもらい、里親募集の手続きもして貰った。
保健所も同じようなシステムがある。写真を持ち込んで登録してもらった。
チラシを作り、動物病院の壁に貼ってもらう。
そして、インターネットでの里親探し。ペットのサイトにもそういったページがある。福岡に留まらず、近隣の佐賀や熊本のサイトにも登録をした。
また、僕はNPO法人の動物保護団体に僅かながら寄付を続けている。そこにもお願いして、里親募集を呼びかけてもらう事にした。

残るは会社のホームページ。
僕は会社でも単独にブログを持っている。そこで、三匹の事を小説仕立てで書いた。少しでも興味を持って欲しかったからだ。

最初にヒットしたのは、そのブログだった。
三匹を保護して一週間目の事だった。
会社に一本の電話が入った。電話を受けたのは設計の平本君。

「◎◎でございます」

「はい・・・」
作品名:ハリーの憂鬱 作家名:つゆかわはじめ