小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

ハリーの憂鬱

INDEX|11ページ/70ページ|

次のページ前のページ
 

吠える事はしない。ただ、悲痛な心の叫びが、僕の心に、染みのように広がっていった。

「大丈夫だ・・・心配しなくても、大丈夫だよ。僕は味方だ。ハリー・・・ハリー・・・安心しろ・・・もう、大丈夫だから。僕を信用しろ」

ハリーの動きが止まった。だが、目は見開いたまま、筋肉が極度に緊張している。
未だだ・・・。

「ハリー・・・何もしないよ・・・何もしない・・・大丈夫だ・・・安心しろ」

ハリーの緊張が少しだけ和らいだ。
僕は精一杯の愛を手のひらに注ぎ込んで、ハリーの背中を優しく撫でた。
かなり汚れている。ダニも沢山、憑いているようだった。

「ハリー・・・まだ解らないよな・・・お前はハリーだ・・・今日からハリーと言う名前だぞ・・・ハリー、辛かったな・・・でも、安心しろ。・・・首輪も換えてやるからな。もう大丈夫だ。僕がついてる・・・大丈夫だ・・・大丈夫」
作品名:ハリーの憂鬱 作家名:つゆかわはじめ