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「ティガ！ドッグダム王国のソルジャー・マスター。バドワイザー・オブ・アワジ・イシカワが相手だ！」
「このアランも相手になるぞ！」

　三匹に言葉は要らない。目で意思を通じ合わせると三方に散った。
　三角形を作り、その中にティガを封じた。
　ティガはプリンス・ルイス・・・バドワイザー・オブ・アワジ・イシカワ・・・そしてアラン王子の順に、嘗め回すように眼を飛ばした。と、一気に攻撃に出た。
　アランを襲う。と、同時に間合いを詰めたマスター・サンに向けて鞭のようなシッポを撓らせた。
　シッポがマスター・サンを直撃して、マスター・サンは城壁まで飛ばされた。

「ドゥ！・・・。ウウッ！」

　ティガがアランの真上に飛んだ。アランはそれを交わしながら左に走ったが、右から救い上げるように前足が襲ってきた。黒い鉤爪がアランの腋腹を掠めた。

「チィ！」

　瞬間。
　プリンス・ルイスがティガの懐に飛び込んだ。ティガの喉の真下に入った。

「おおっ！」
「やった！」

ティガの体が固まった。

「黒い森へ・・・・帰れ！」