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つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
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ドッグダム(DOGDOM)

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「フッ・・・若造・・・死ぬには早すぎないか?」
「さぁ・・・死ぬのはどっちかな?・・・俺を甘く見ると痛い目にあうぞ」

 プリンス・ルイスは馬上にいる。その遥か上からティガは話していた。
愛馬のテラも恐怖で尻込みした。プリンス・ルイスは馬から下りると、テラの首筋を軽く叩いた。

「テラ・・・向こうに行って、待ってろ」

 テラは、ブルブルッと嘶くと、地を蹴って去っていった。見上げるティガはプリンス・ルイスの二〇倍はある。剣を下段に構えた。

「さぁ・・・ティガよ・・・俺が仕留めてやる・・・かかって来い!」
「グアア〜〜ッ!」

 腕が振り下ろされた。
 プリンス・ルイスはそれを交わすと剣を一振りした。剣とティガの鉤爪が当たり火花が散った。
 再び鍵爪が振り下ろされる。
 巨石のような拳が真上から落ちてきた。プリンス・ルイスは転がりながら剣を横殴りに払った。ティガの鉤爪が一つ飛んだ。
 ヒュン、ヒュン、ヒュンッ・・・飛ばされた爪が回転しながら飛んでいく。

「アラン、危ない!」

 アランは仰け反って、飛んできた爪を交わした。爪は壁に突き刺さり、赤い血が飛び散った。

「ウグァア〜〜〜ッ!・・・爪の一本や二本、掠り傷だぞ・・・ガ・・・ルルゥ・・・」