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つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
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ドッグダム(DOGDOM)

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 ハチベェ・・・既に、この状況は経験済みだ。一度超えたものは、二度目は容易い。ハチベェは更に加速すると濠の手前で大地を蹴った。

「タンッ!」
「おおおっ!・・・飛んだぞ!」
「何?」
「超えるか・・・・・・」

 ハチベェは大きく弧を描きながら、ウイングを超えていった。今度は着地する余裕もあった。

「おおおっ!・・・超えおったぞ・・・凄いヤツがいるもんだなぁ、ルイス。ハハハ・・・」
「確かに・・・凄いものを見せてもらいました」

 ハチベェは着地すると、渾身の力で丸太を引き抜いた。ウイングがゆっくりと下りていく。ハチベェは手にした丸太でハイナに一撃を食らわした。

「跳ね橋が下りるぞ!皆、続け!」
「おうっ!」

 白馬の騎士団は土煙を上げながら、下りかけた南ウィングへと向かった。
 ドウッ・・・という音と共に、土煙が舞い上がり大地と城とが繋がった。
 白馬の騎士団は蹄の音を轟かせながら城内に流れ込む。ハイナは威風堂々とした騎士団を前に、戦う気力をなくしていた。濠に飛び込んでは、草原に逃げ出した。

「逃げるものは追うな!北の跳ね橋も下ろせ!逃げ道を作ってやるのだ。無駄に殺すな!」

 北ウィングの指揮はプリンス・ルイスが取った。