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つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
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ドッグダム(DOGDOM)

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 城の上空から雨のように矢が降ってくる。ハイナは楯を笠にして逃げ惑うしか無い。

「逃げても無駄っちゃよ!」

 べっちゃんは、気球の籠から、矢継ぎ早に矢を射った。

「一・・二・・三・・四・・五・・・・八.はいっ!全部あったり〜〜!」
「次はあの門の奴ね〜〜〜いくっちゃよ・・・あっ!・・・だれ!先を越されたっちゃ!」
「すまんな〜、べっちゃん!俺がもらった」
「クッキーの仕業ね!」
「それにしても随分腕を挙げたな〜、べっちゃん」
「へへんっ!・・・次はアイツよ・・・城壁の上」

 べっちゃんは、キリキリ・・・と弓を引くとバンッ・・・と、矢を放った。それを見たクッキーが、慌てて矢を放つ。城壁の上にいる影を、べっちゃんの矢が襲った。

「シュルシュルシュルルル・・・・・・」

 影が気配に気づいて振り返った。アラン王子は身をかわそうとした。すると後から追ってきた矢が、べっちゃんの矢を打ち落とした。

「ふぅ〜〜〜〜頭をぶち抜かれるとこだったぜ。それにしても、矢で矢を打ち落とすなんて・・・信じられないな」
「あ〜〜〜っ!クッキー〜〜何で邪魔するっちゃ!」
「あれは・・・味方だよ。ちゃんと見て射ないと、ダメじゃないか」
「そうっちゃか?味方っちゃか?・・・そりゃ、ごめんちゃ!」