ドッグダム(DOGDOM)
一匹のハイナが走って行った。その背中を追うように、白い矢が降ってきた。
「シュルルル・・・・・・・」
矢は、ハイナの背中に突き刺さり、走っていたハイナはそのまま前へ倒れた。
「な、何!・・・上だ!・・・上を・・・・・・・・・」
「シュルルル・・・・・・・」
更に飛んできた矢は、指揮官らしいハイナの眉間に命中した。
「聞きしに及ぶ腕前だな・・・・」
「うむ・・・味方でよかった・・・ようしっ!マスター・サン!ウィングが下りるまで、暴れるぞ!」
「おうっ!」
二匹は城内に飛び込んでいった。すかさず左右から槍が飛んできた。
アラン王子はその槍を真っ二つに切り落とす。マスター・サンは槍を奪い取って、投げ返した。
「ビュンッ!」
二匹のハイナの串刺しが出来た。さらに、その槍は石の城壁に突き刺さった。もの凄いパワーだ。
「流石、マスターだな。パワーが違う」
「な〜に・・・これくらい序の口。王室へ向かうぞ!」
「おう!」
作品名:ドッグダム(DOGDOM) 作家名:つゆかわはじめ



