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つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
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ドッグダム(DOGDOM)

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「リンゴ占い」
「リンゴ占い?」
「そうよ。大好きなリンゴで占うの。やってあげましょうか?安くしとくわよ」
「ハハ・・・・別にいいよ」
「あなた・・・・ちょっと・・・・・・」
「えっ・・・・・な、何か見えるの?」
「いい男ねぇ〜〜」
「そりゃ、どうも・・・」
「する?」
「へっ!?」
「避妊手術、済んでるから・・・それに八種混合済よ」
「ハハ・・・・・・・・・ほんと?いいの?」
「冗談でごじゃるよ〜〜〜〜」
 
 もう付き合いきれない。マイクは背を向けた。
 占い師チャ子は再びリンゴ占いに専念しだした。

「あじゃ〜〜あじゃ〜〜はじめっち〜〜災いよ〜災いよ〜去れ〜」

「カリッ」・・・・・リンゴを噛む音がした。

 マイクは楽屋からハードケースを持ち出した。愛用のギブソンが入っている。占い師チャコの事が気になったので再び覗いてみた。テントの中は、もぬけの殻だった。

「行っちまったか・・・・」

 背後から、背筋が粟立つような声が聞こえた。

「ここに・・・おるぞえ〜〜〜〜」