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つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
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ドッグダム(DOGDOM)

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「そういう事らしいな・・・どうやら光が見えてきたぞ・・・まだまだ、来るぞ・・・二、・・・五、全部で五個やってくるぞ。ハイナのヤツ等、まさか空から来るとは夢にも思っていないだろう」
「アラン王子・・・」
「どうした」
「俺は嬉しくなってきたよ・・・向こうの森を見ろ」
「森?・・・おおっ・・・白馬に乗ったビーグルが・・・先頭にいるのは、恐らくチャーリー・ジュニア・キングだろう。その左が、息子のルイス王子だ」
「どういう作戦だと思う?」
「うむ・・・ビーグル族と言えば弓の名手揃いだ。恐らく、あの気球から弓矢の雨を降らせる。ハイナ達はパニックになってウィングを下ろして逃げる・・・それをあの白馬の騎士団が追う。そう言う事か?」
「俺たちが南ウィングを落とそう!先にハイナの逃げ道を作ってやるんだ。気球が城に着くまでにはもう少し時間も掛かる。万が一、先に発見されれば、その作戦も成立しない。空と地と、両方から攻めよう」
「よし・・・・では、行くぞ!」
「おう!」

 二匹は剣を口に咥えると、静かに堀の中に入って行った。ゆっくりとイヌカキで渡っていった。波を立てないように静かに泳ぐ。
 ウィングの下に辿り着くと。石積みの隙間に前足を差し込んで、少しずつ登っていった。
 二匹はウィングの付け根まで辿り着いた。ここなら死角になってハイナに気づかる心配は無い。
 アラン王子は覇王の剣を抜くと、高くかざした。マスター・サンも同じように賢者の剣を高く突き上げる。二本の剣は僅かな星明りを集めると、青白く輝き出した。

「これで、ここに俺たちが居ることが、騎士団には判るはずだ」