ドッグダム(DOGDOM)
「よし・・・では、皆はこのマイクについて行け。良いか、マイクはこのマスター・サンだと思え!・・・マイク・・・皆の命を預けるぞ」
「痺れるぜっ・・・マスター・・・御武運を」
「おうっ!ブラザー!お前もな!・・・早く、行け!」
「皆、俺について来い。力の限り走るんだ!女子供が先だ!行け!・・・ブラザー・・・か。へへ・・・痺れたね」
大移動が静かに始まった。涙を流しながらマイクに拝む犬達がいた。
マイクは自分の心の変化に戸惑いつつも、命を賭ける覚悟を決めた。
東へ向かう。風向きが西に変わった。ハイナ達が気づくのが少しでも遅れれば、逃げるマイク達にとって、追い風となる。
作品名:ドッグダム(DOGDOM) 作家名:つゆかわはじめ



