小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

ドッグダム(DOGDOM)

INDEX|66ページ/84ページ|

次のページ前のページ
 

「マスターになれるのは、ソルジャーだけだ。残念ながら、シンガーのマイクにはその可能性は無い・・・マスターになりたいのか?」
「いえ・・・歌って踊れるマスターというのも良いかなと・・・」
「ハハ・・・マイクは冗談も上手いな・・・良し・・・マイク、剣を握り締めろ。ハイナが騒ぎ出す前に勝負を着けるぞ」
「武者震いがしますぜ・・・マスター」
「行くぞ!」
「おうっ!」

 二人が飛び出した。と、同時にアラン王子が屋根からフワフワと飛び降りた。既に、ハチベェの姿は無い。
 マスターは、広場を右回りに音もなく走った。ハイナを次々に倒していく。マイクは必至に着いていった。
 一方、アラン王子も右回りに走った。疾風のようだ。ハイナは自分が倒されたことすら気づかなかっただろう。それ程の早業だった。

 ハイナが消えた。だが、猶予は無い。檻の中の犬達は既に救出が来たことに気づいていた。互いが目配せして声を出さずにいる。
 アランが鍵を叩き切った。サンも・・・そしてマイクも・・・。犬達は歓喜の表情で檻から出るとサン達に従う。

「声を荒げるな・・・これから東へ走る。力の限り走るんだ!後ろを振り返るな・・・それから・・・レナ様が浚われた。安否を知るものは居ないか!?」
「ドッグダム城に幽閉されているようです」
「おう・・・お前は?」
「パン屋のタンスイです」
「レナ様は生きておるのだな」
「はい・・・ハイナ達の話を聞きました。ハイナ城のリンガートップに幽閉されているとか・・・・」