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つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
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ドッグダム(DOGDOM)

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 へヴゥン・ピークスに月が隠れた。

「・・・来なかったか・・・仕方あるまい。・・・行くぞ、マイク」
「はい!・・・マスター・サン」

 二匹は影を利用して更に広場に近づいた。腰に剣を差したハイナ達がウロウロしている。中々、近づけそうにない。

「さて・・・どうするか・・・ハイナを倒すのは容易いが・・・騒ぎになれば皆を逃がすのが困難になる・・・」
「マスター・サン・・・ハチベェが」
「何?・・・何処だ」
「正面の・・・あの石造りの屋上・・・」
「正面の・・・石の家の・・・・屋上・・・おおっ!アラン!」
「あの方が助っ人ですね・・・チビですけど」
「マイクよ・・・見かけで判断してはならぬぞ・・・あのチビこそ、アラン王子。覇王の剣のマスターじゃ。」
「マスターって一人じゃないのですか?」
「うむ・・・賢者の剣。覇王の剣・・・そして大覇王の剣とそれぞれに一人がマスターとなれるのだ」
「では・・・・大覇王の剣のマスターはどなた?」
「その大覇王の剣が見つからんのだ・・・大覇王ゼウ様が千尋の谷に隠したと聞いているが発見されぬままだ。剣の在処さえ分かれば・・・・剣の方が持ち主を決めるのだよ」
「千尋の谷って何処にあるのですか?」
「黒い森の先だ」
「では・・・それが見つかれば、俺がマスターになる可能性もあるのですか?」
「それは無い」
「いとも簡単に、切りましたね、マスター」