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つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
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ドッグダム(DOGDOM)

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第七章 ビーグル族

「危ない!」

 蘭丸が目にも止まらぬ速さで剣を抜いた。

「カンッ!」

 矢が弾かれた。弾かれた矢をトラジーが拾い上げた。

「これは?・・・変わったヤジリだな・・・」
「骨か?」
「はい・・・ヤジリに骨が使われています」
「ボーン・アローだ・・・・ビーグル族が相手を威嚇したり、忠告したりする時に使うヤジリだ・・・我々に此処を立ち去れと忠告してきたのだろう」

「シュル、シュル、シュルルルル・・・・・・」
「伏せろ!」

 全員が草むらに伏せた。放たれた矢が合歓の木に突き刺さった。

「うむ・・・威嚇ではないな・・・本気で射ってきたか・・・何処からだ・・・どの方角だ・・・」

 蘭丸はゆっくり立ち上がると、剣を正眼に構えた。

「シュル、シュル、シュルルルル・・・・・・シュル、シュル」
「二本か・・・・」
「カッ・・・カンッ・・・・・。」