ドッグダム(DOGDOM)
マイクはマスター・サンの横で方膝を着くと頭を垂れた。
「ヘヴゥン・・・ヘヴゥン・・・ヘヴゥン・・・遥かな宇宙から・・・へヴゥン・・・」
「ハナビ神父。時間がありません手短にお願いいたします」
「あ、うん・・・・神の祝福を!」
二匹は来た道を戻って行く。
「マイクって・・・あんなキャラだったっけ?唯のメスたらしだとばかり思っていたけど・・・カッコいいわぁ!」
「モモコの言う通りだね〜マイク・・・カッコいい。ソラちゃんもそう思わない?・・・ソラちゃん・・・ソラ・・・あ、こりゃ、だめだわ・・・瞳がハートになってる」
「・・・・んんんん・・・・はじめっちぃ〜・・・・マイクを・・・マイクを守るのじゃぁ〜〜さもなくば・・・さもなくば、孫子の代まで祟ってやるぞよぉ〜〜」
蘭丸とトラジーを先頭に、一団はヘヴゥン・ピークスの森を突き進んだ。
次第に木々が高く、そして深くなっていく。太陽の光が遮られ、薄暗くなっていった。その森の奥・・・青い光が見えてきた・
「あれか?・・・あれが青い森の入り口?」
「トラジー・・・青い光が見えるか?」
「はい。蘭丸様・・・巨大な二本の杉の間が青く光を放っております」
「うむ・・・そこだ。真っ直ぐ突き進め。皆が、逸れないようにしなさい」
「はい。・・・皆!手を繋ぐんだ。手を繋いで逸れないようにしろ!」
「うむ・・・それでよい・。なかなかじゃ・・・トラジー」
皆が手を繋ぎ、長い列となって青い光の中に入っていった。青白い光を放つ無数の玉が不規則に飛んでいる。玉と玉が当たると虹色の閃光を放ち、その玉は数を増やした。
作品名:ドッグダム(DOGDOM) 作家名:つゆかわはじめ



