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つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
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ドッグダム(DOGDOM)

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 表で奇声が上がった。

「来たか!」
「はい。その様で・・・男共は剣を持て!女は楯を構えよ!」

 マスター・サンは表に飛び出た。遅れて蘭丸が、剣を杖代わりにして出て行った。

 三本杉はハイナにぐるりと囲まれていた。草むらの向こうに老獪な表情のハイナ達がいた。尖った口先が、彼方此方で見え隠れしている。パサパサのシッポが横に動いた。

「皆、三匹一組になれ!三匹一組で円陣を組め!」

 皆、慣れない剣を構えると、背中合わせで円陣を組んだ。ハイナ達の包囲網が少しずつ狭まってきている。緊張が走った。
 一匹のハイナが、奇声を上げて飛び込んできた。
 蘭丸が飛んだ。と、同時に剣を抜く。地に下りた時には剣を鞘に収めていた。見事なまでの居合い抜きだった。
 ドスッっと落ちてきたハイナはピクリとも動かない。マスター・サンは、蘭丸の方が自分より腕は上だと思った。
 二匹のハイナが草むらの中から飛んできた。マスター・サンが反応した。
だが、動いたのはマイクとトラジー。見事にハイナを倒した。

「お前達・・・なかなかやるな。立派なソルジャーになれるぞ。何という名だ」
「マイクです。シンガー」
「トラジーです。シェフ」
「そうか。生き延びたら一緒に飯でも食おう!」
「いいですね〜ソルジャー・マスターと食事なんて・・・最高だ!」
「私も光栄です。出来れば嫁も一緒に・・・」