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つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
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ドッグダム(DOGDOM)

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「お久しぶりでございます、蘭丸殿」

 ちゃらんべえ・蘭丸。別名、座頭蘭(ざとうらん)。盲目の、元ソルジャーである。
 蘭丸は病で目が見えなくなってからも厳しい修練を積み、嗅覚と聴覚を頼りに、その剣技は一層磨きがかかっている。

「久しぶりですな・・・マスター・サン。レナ様から全て聞きました。・・・悔しくて、血の涙が出そうじゃ」
「蘭丸殿のお力を借りる時がやってきました」
「この命、捧げますぞ。しかし、この老いぼれが役に立つかな?」
「ご冗談を・・・まだまだ、お若い。それに、蘭丸殿の剣技は、今や天地無双ではないですか。」
「無双かどうかは戦って、初めて言えること。奢りがあってはならぬ」
「その謙虚さも変わりませんな」
「さて・・・これからどうする?・・・マスター・サン」
「はい、ここは既に嗅ぎつけられている事でしょう。ハイナの優れているところは、嗅覚と逃げ足の速さだけ。しかし、数が半端ではありません。不意を突かれ多くのソルジャーがやられました。民達も同じです。一息ついたら、一旦、森へ逃げるが賢明かと思います」
「うむ・・・青い森だな・・・其処ならハイナも入れまい。だが、もっと厄介なヤツ等がいるぞ」
「ビーグル族ですか・・・」
「そうだ・・・ビーグル族は敵なのか、味方なのか・・・わしにも判らん」
「同じ犬同士です。この私が、腹を割って話します。それに、あの巨獣を倒すには彼たちの力も不可欠かと・・・」
「ティガか・・・ハイナを操っておるのもティガだ。だが、そう上手くいくかな・・・ビーグル族は根っからの猟犬。友好関係が結べれば良いが・・・いずれにしても、此処に長居は禁物じゃ・・・・ティガが現れないうちに・・・」