ドッグダム(DOGDOM)
マスター・サンの剣が青く輝いた。閃光が彼方此方へ飛ぶ。ハイナの胸を突きぬけ、次のハイナへと飛んだ。
「ウオオオォ〜〜〜〜〜ン!」
ハイナは恐れをなして逃げていった。生き延びた犬達がマスター・サンの下へ駆け寄ってきた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・・皆・・・私について来い。東へ向かう」
ハナビ神父は同胞の亡骸にお祈りをあげていた。
「神父様・・・ここに居ては危険です・・・さぁ・・・ご一緒に」
マスター・サンは東へ向かった。民達はその後に続く。
「神父様・・・ここに居ては危険です・・・さぁ・・・ご一緒に」
同じ頃、ドッグダム広場でも殺戮が起きていた。
「一体、何だコイツ等・・・狂っちまったか!・・・とに角、逃げるぞ!」
「青い森だぞえ〜〜」
「青い森だな!・・・方角はどっちだ!?東北か?・・・チャコ、青森は東北か!?」
「うっ・・・・・・・・・・ひ、東だぞぇ〜〜」
「みんな固まって!青い森まで必至で走れ!モモコ、ココ、ソラ・・・はぐれるなよ!」
「私達を忘れちゃいやよぉ〜」
作品名:ドッグダム(DOGDOM) 作家名:つゆかわはじめ