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つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
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ドッグダム(DOGDOM)

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「ガルル〜・・・遂に復活の時がやってきた。一〇〇年の恨みを晴らす時が、遂にやってきたのだ・・・元々・・・ここは我がティガ族の地・・・指導者を無くしたお主達など、赤子の頭を喰らう様なものよ・・・」
「賢王ミウ様に毒を盛ったのはお前だな!」
「フフフッ・・・ハイナだ。ハイナ族は孫子の代まで我々の手の中。賢王が聞いて呆れるわ・・・まんまと罠に嵌りおったな・・・グァハハハ・・・!」
「許さん・・・我が賢王ミウ様を・・・我が父をよくも・・・地獄の底まででも追い込んで、後悔させてやるぞっ!」
「まあ、イキがるのは外を見てからにするが良い・・・グゥアハハハハッ!」
「何?・・・・レナ様、外に出ましょう。手を離さないで」
「はい!」

 マスター・サンはレナの手を引いて教会の外に出た。表に出て、言葉を無くした。マスター・サンが振り返るとティガの姿は無かった。再び表に視線を向けた。

 阿鼻叫喚(あびきょうかん)とはこのような地獄図を言うのかもしれない。
 剣を手にしたハイナ族が武器を持たない民達の命を奪っていた。逃げ惑う者を追い詰めて背中から切りつけている。これは戦いでもなんでも無い。殺戮そのもの。マスター・サンが・・・吼えた。

「ウオオオォ〜〜〜〜〜ン!。ハチベェ!・・・ハチベェハ居ないかッ!・・・ハチベェ!」

 小麦色の弾丸が飛んで来た。弾丸に弾かれた数頭のハイナが宙を舞い、絶命した。

「おうっ!ハチベェ・・・無事だったか」
「フッ・・・私は太刀よりも早く動けますから・・・」