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つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
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ドッグダム(DOGDOM)

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 ワイエス・フラワーリング・ジェイピー・アイリスのドレスの肩紐がずれると、それだけでオス犬達は盛り上がる。
 ア・ペコ・オブ・ジェイピーがクルリと回転したときドレスが翻る。オス犬達は羞恥心など忘れ、食い入るように身を乗り出した。
 ワイエス・フラワーリング・ジェイピー・アイリスのシッポが、トイプードルの鼻を掠めた。その夢見心地の感触と、放たれるフェロモンでトイプードルの腰が砕けた。
 ア・ペコ・オブ・ジェイピーが、身を乗り出して見ているシェパードに頬を寄せて耳の飾り気で鼻先を擽ると、シェパードの腰も砕けた。
 ワイエス・フラワーリング・ジェイピー・アイリスとア・ペコ・オブ・ジェイピーはモンローウォークで立ち位置を交互に代わりながら、オス犬達を次から次に悩殺して回った。フェロモンの大サービスだった。

 ステージに咲く妖艶な花二輪。
 ワイエス・フラワーリング・ジェイピー・アイリスとア・ペコ・オブ・ジェイピーは、月夜にばら撒いた燐粉のように妖しく輝いていた。
 
「すご〜い・・・どうしたら、あんなにセクシーに踊れるのかしら」

 そう言ったのは、落ち着きを取り戻したモモコだ。占い師チャコとソラのいたテーブル席にココ共々座っていた。

「男は可愛いね〜〜。あんなので幸せを感じているんだから。まぁ、見方によっちゃ、悲しいけど・・・」
「そよね。自分の彼氏があそこに居たらガッカリだわ」
「そうそう・・・絶対、嫌よね」
「ふむ・・・まだまだじゃなぁ〜」
「占い師チャ子様・・・私達はまだまだ子供ですか?」
「そうだね〜〜そうかもね〜〜・・・あら、終わったよ。いよいよ、ダンスコンテストよ。あなた達、出ないの?」