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つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
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ドッグダム(DOGDOM)

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「あ〜〜ん・・・参考にしよっと」
「う〜〜〜む・・・・ソラちゃんみたいになれたらモテるのよね〜〜きっと」


「イッツ・ショウ・タ〜〜イム!さぁ!野郎ども・・・お待ちかねのワイエス・フラワーリング・ジェイピー・アイリスとア・ペコ・オブ・ジェイピーのお出ましだ〜!そこの若いトイプードル〜〜鼻血出すんじゃないよぉ〜〜〜!みんな拍手でお出迎えしようぜ〜〜長い名前は由緒ある血統の証明!ワイエス・フラワーリング・ジェイピー・アイリスとア・ペコ・オブ・ジェイピーの登場だ〜〜!」

 ビートの効いたダンスミュージックが流れてきた。それは少しだけ鳴って、突然止んだ。場内が真っ暗になった。
 二筋のスポットライトがステージを照らした。そこには、ワイエス・フラワーリング・ジェイピー・アイリスとア・ペコ・オブ・ジェイピーが、キメのポーズで立っていた。
 ダンサーやモデルは自分が最も美しくセクシーに見えるポーズを持っているものだ。二匹はそのポーズを最初に持ってきた。

 ウオオ〜〜〜という地鳴りのような歓声があがった。ピュー、ピューッっと指笛。ドン、ドン、ドンと床を踏む音。ホールは一気にヒート・アップした。
 一瞬・・・静まり返ったかと思うと、今度はサキソフォーンのムーディなメロディが流れる。ワイエス・フラワーリング・ジェイピー・アイリスとア・ペコ・オブ・ジェイピーが、腰をしなやかに動かし出した。再び、ホールには歓声が上がった。
 マイクの時とは打って変わって、オス犬達がステージに群がった。
 ワイエス・フラワーリング・ジェイピー・アイリスとア・ペコ・オブ・ジェイピーの腰が、そして、シッポがオス犬達の目の前で悩ましく浮遊する。スパンコールのドレスが煌き、ダイヤのイヤリング、眩いばかりの光線を発している。
 その煌きがワイエス・フラワーリング・ジェイピー・アイリスとア・ペコ・オブ・ジェイピーの美しさを際立たせた。