ドッグダム(DOGDOM)
「へへ・・・モモコはマイクに首っ丈なの。ソラちゃんも行こう!」
「う、うん!」
ステージの周りは既に女の子達で犇き合っていた。おとなしいソラにはとても入り込めそうに無い。立ち竦んでいると、腰をグイグイ押された。
「あっ・・誰!?・・・きゃっ!・・・きゃっ!」
ソラは押されるままにステージに向かって進んだ。マイクがソラに気づいた。丁度、曲の間奏。マイクは膝を着くとマイクをソラに向けた。
「とてもプリティなパピヨンだね〜名前は?」
「あ、はい・・・ソラです」
「僕のシッポに触るかい?」
「はい!」
マイクは後ろを向いた。ソラはマイクのシッポを触った。
「やったねっ!」
後ろから声がした。振り向くとシーズが微笑んでいる。
「あなたは?」
「チャコ」
「私を押したのはあなた?」
「だって・・・後ろから見ていて、じれったかったんだもの」
「私・・・触っちゃった」
「うん。良かったね・・・まぁ・・・大したものじゃないけどさ」
「ありがとう・・・チャ・・」
「・・・・コ。占い師よ」
作品名:ドッグダム(DOGDOM) 作家名:つゆかわはじめ