ドッグダム(DOGDOM)
「紹介します・・・ソラちゃん、お隣のレストラン「シュポマディア〜ン」のママ。タカコさんよ。いつもお世話になっているの。・・・タカコさん、ヒバリーヒルズのソラちゃんよ」
「あ・・・はじめまして・・・ソラ・・・くしゅっ・・・です」
「あらら・・・・花粉症かしら?・・・可愛そうに・・・あ、これ残り物で悪いけど食べて。うちの人気商品、鯛焼き。レストランなのに鯛焼きがメインなの。笑っちゃうでしょう?ホホホ。」
「その鯛焼きだけどさ・・・・」
今度はシェフ姿の柴・ミックスが現れた。
トラジー。レストラン「シュポマディア〜ン」のシェフだ。タカコとトラジーは互いに好きなのだが、怖くて言い出せずにいる二匹だった。
「あら・・・トラジーさん・・・仕込みは終わったの?」
「うん。全部やっつけた」
「鯛焼きがどうかしたの?」
「いや・・・・鯛焼きは良いんだけど・・・店の名前変えないか?」
「あら〜どうしてぇ〜?」
「うちはイタリアンがメインじゃないか?」
「そうよ。イタリアンと鯛焼き。グッド・マッチングゥ〜〜〜」
「グゥねぇ・・・じゃあ、店の名前・・・・シュポマディア〜ン・・・って何語だい?」
「ホホホ・・・・さぁ、何語かしら?ホホホッ・・・尻尾までアンコ・・・ナンチャッテ!」
「キャ、キャ、キャ・・・タカコさん冗談おもしろ〜〜い!トラジーおじさん。シュポマディア〜ンってフランス語に決まっているじゃな〜ぃ!・・ねえ、ソラちゃん。そうでしょ?どう見てもフレンチよね」
「えっ・・・あっ・・・うっ・・・くしゅっ・・・タカコさんが正しいかも」
「きゃ、きゃ、きゃ!・・ソラちゃん・・・けっこう冗談いけるんだぁ〜〜!ねぇ、ココ」
作品名:ドッグダム(DOGDOM) 作家名:つゆかわはじめ