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妻のうしろ

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「どこか出かけるの?」
「そう、美容院。予約できたから行ってきます」
「今日天気悪くなるよ」
私は、朝のお天気お姉さんが言ったとおり 午後から天気が崩れるとの予報を伝えた。
「そうなの?今日は降らないわ」
「どうして」
「貴方のお気に入りの子。予報当たらないから」
「予報だよ。予想屋じゃないんだから……」
「いいの。貴方のでれーとした顔で降らないって思ったから、じゃあ行ってきます」
(まったく、ひとの顔をなんだと思ってんだ)
そう言いつつ、私は、食器棚に目を向けた。
確かに目尻に締りがないか……(ほっといてくれ!)

妻が出かけて暫くして、エンディングのお天気お姉さんの笑顔も見終えた。
両手を上げ、思いっきり背筋を伸ばした。
「うーん。あ、あたたたたた」
筋がビシビシと音をたてるように伸びた。
(運動不足かな……仕事ではかなり動いているとは思うけど)
自己評価だけは、いつも良い点数だ。
作品名:妻のうしろ 作家名:甜茶