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つゆかわはじめ
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novelistID. 29805
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CHARLIE'S 23

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第4章・ウエスト・サイド物語

「ラム・・・ルイス・・・表通りは危険だ。セントラルパークを通って、ウエスト・サイドまで行こう」
「セントラルパークなら私たちの庭よ!秘密の通路があるの!」
「そうだよ、パパ。ラムの言う通りなんだ。100丁目から公園の半分位まで通っているんだ。まだ先も在りそうなんだけど、迷いそうで試してないんだよ」
「お前達の好奇心が役にたちそうだな。案内してくれ」
「うん!・・・パパ、こっちよ!」

月明かりの下、三匹は放たれた矢の様に公園を横切った。
噴水がある。その横に地下への入り口らしいドアが見えた。

「ドアには鍵がかかっているぞ。どうやって入るんだ?」
「違うの。入り口は、そのドアじゃないの・・・こっちよ!」

噴水の台座に穴が開いていた。
ラムが真っ先に飛び込んだ。
穴倉は真っ暗だ・・・とばかり思っていた。
通路があった。明らかに人が作った石造りの通路だ。しかも、小さな照明が等間隔で灯っていた。地下道だから一年中、温度が安定している。
今の時期は暖かく感じた。水と食料さえあれば暫くは暮らせなくも無い。

「これは・・・いったい何の為の地下道なんだ?」
「分からないよ・・・でも、これを真っ直ぐに行けば、公園の管理人さんの所に出るよ」
「管理人?」
「大丈夫だよ。管理人さんはデュークと同じさ」
「良い人間・・・か」
「うん。それに・・・」
「それに優しいバーニーズのおばさんがいるんだ」
「そうか・・・」

三匹はカチャカチャと爪の音を響かせ、真っ直ぐに通路を突き進んだ。
途中、十字路がある。だが、交差するその横道には照明がなく真っ暗だった。
作品名:CHARLIE'S 23 作家名:つゆかわはじめ