CHARLIE'S 23
「すまなかったな・・・礼を言うぜ」
「ペスカトーレは、仲間に入らないのかっちゃ?」
「今更・・・・」
「今からでも入れば良いっちゃよ」
「ふん・・・ガラじゃねえよ」
「そうか・・・ガラじゃないっちゃねぇ。じゃあ、ベッちゃんは仕事に戻るっちゃ」
「ベッちゃん」
「なんちゃ?」
「交渉・・・上手くいくといいな・・・」
「大丈夫っちゃ!・・・皆で力を合わせれば、夢は叶うっちゃよ!」
「夢か・・・」
「じゃあね!・・ペスカトーレ」
「ああ、じゃあな」
網で捕獲され、青い車に乗せられそうになった時、ペスカトーレは初めて恐怖を感じた。それは、全身が総毛立つ程の恐怖だった。ペスカトーレは、心の中に沸々と湧き出る熱いものを感じていた。
作品名:CHARLIE'S 23 作家名:つゆかわはじめ