CHARLIE'S 23
「出たなら・・・・?」
「諦めるんだね・・逃げ切れない」
「うそ・・・・」
「明るいうちにニューヨークに戻った方が良いよ」
「あ・・・はい!」
クッキーは踵を返すと一目散にルイス達の許に戻った。
「どうだった?」
「クマとかオオカミが出るから早く帰れって」
「??」
「・・・ゴメン・・・何も言えなかった」
「もう!・・・クッキーッたら・・・私が行くわ」
ラムがログハウスに駆け足で向かう。
だが、ラムも一目散に戻ってきた。
「凄いよ!・・・クマって・・私の10倍、大きいんだって。爪なんか100倍もあるって!」
「ラム・・・一体、何を話してきたんだ?」
「ごめんなさい・・・・何も言えなかった」
「しょうがないな・・・僕が行ってくるから、ここで待ってろ」
「うん・・・・」
ルイスは胸を張り、顎を挙げてログハウスに向かった。
同じミックスと暫く話し込んでいた。
だが、ルイスまでもが、一目散に戻って来た。
「ラム!・・・クッキー!・・・マンハッタンに戻るぞ!」
「ちゃんと話してきたの!?」
「クマはビーグルの長い耳が大好物らしい・・・早く逃げるぞ!」
「きゃ〜〜!」
「逃げろ!」
三匹は何も考えずにひたすら走った(逃げたのだ)。
来た時に通った線路にでた。
この線路を辿って行けばマンハッタンに戻れる。
作品名:CHARLIE'S 23 作家名:つゆかわはじめ