小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

CHARLIE'S 23

INDEX|5ページ/88ページ|

次のページ前のページ
 

「ブラックマンデー」からひと月が経とうとしていた。
昼間は保健所の青い車が走り回っているため、捨て犬たちは夜を待って行動した。
彷徨える捨て犬たちがウェスト・リバーサイドに増えつつあった。だが、それが保健所の青い車に見つかるのも時間の問題だろう。

「様子を見に行ってくる。危ないから、お前達はここに居なさい」
「そんなぁ!・・・僕も付いて行く!夜だから保健所の青い車も来ないよ」
「私も行く!・・・だって、ここに一匹じゃ淋しいもの」
「仕方ないな・・・パパから離れないって約束できるか?」
「うん!」
「はい!」
「よし・・・じゃあ、表通りに出よう」

チャーリーJr.達は、一旦、裏のドアから出ると路地を伝って表通りに出た。
月夜だ。足下は明るい。

クラブの駐車場は満杯で、路上にまで車が溢れている。
高級車がずらりと並んでいた。
ニューヨークの財界、政界・・・そしてギャングの車だ。
チャーリーJr.は車の影を伝って表通りに出た。
後ろから声を掛けられた。

「おい・・・そこのビーグル」

チャーリーJr.はとっさに振り向くと、ルイスとラムの前に出た。
楯になる。
高級車の窓から細長い鼻先が出ていた。
グレイハウンドだ。
作品名:CHARLIE'S 23 作家名:つゆかわはじめ