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「印さ」
「印？」
「うん・・・葉の付いた枝が三本、僕の傍に置いてあった。ありがとう・・・と言う印なんだ」
「人間達が、私達の抗議を理解してくれるかしら」
「信じるしかないよ・・・」
「何だか・・・怖いわ」
「最悪の場合も考えているさ・・・心配しないで、ミウ」
「ほんと？・・・それを聞いて少し安心・・・」
「皆、生きる為に生まれて来たんだからね・・・どの犬にだって生きる権利があるよ。青い車なんかには、もう一匹も乗せないよ。・・・じゃあ、僕はブルックリンの様子を見に行ってくる。そして、そのまま北へ行くから今日は戻らないよ。アラン、ゴン・・・地下の連中が騒動を起こさない様に頼んどくよ」
「はい！任せてください」
「ルイス達を追うのね・・・気をつけて・・・皆、チャーリーＪｒ．が頼りなのよ。青い車なんかに捕まらないでよ」
「心配ないよ・・・もう少しだ。皆で力を合わせて頑張ろうじゃないか」

チャーリーＪｒ．は公園を東に向かって走って行った。

「アラン・・・・」
「なんだい？」
「・・・と言う事はよ・・・ニューヨーク州知事の許にはルイスとラムのママが居るって事？つまり・・・チャーリーＪｒ．の・・・・」
「そんな事までは知らないよ・・・何なら調べてこようか？」
「・・・いや、いいわ・・・まって・・・やっぱり・・・」
「どっちなんだよ・・・ひとっ走り行ってこようか？」
「う〜〜ん・・・・やっぱり止しとく」
「オンナゴコロ・・・かね？ふっ、ふっ、ふっ」
「何その笑い・・・この逞しい腕でシバクわよ」
「あ、いや・・・失礼・・・ヤブヘビだったかね・・・」
「アラン！！」