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つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
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CHARLIE'S 23

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セントラルパークは何時もと変わらず、日中は何の変化も見られなかった。
だが、それは地上の話で、地下通路には有志が次から次へと噴水の孔を通って集まっていた。
地下に潜む捨て犬達が横穴の先を発見した。
それはグランドセントラル駅に抜ける大きな地下道だったのだ。1万は収容できそうだった。

「ミウさんちょっと話が・・・」
「あら、何かしら?アラン」
「うん・・・ずっと気になっていたんだけど・・・」
「もったいぶらないで話しなさい」
「ハハ・・・もったいぶっている訳じゃないんだ・・・自信が無かっただけなんだよ」
「ふんふん・・・で?何?」
「うん・・・チャーリーJr.の事だけどさ・・・」
「彼がどうかしたの?」
「これを見てくれないか?二年前のだけどね」
「何?新聞の切り抜き?・・・あら・・・・チャーリーJr.にそっくりね〜横の紳士は・・・」
「今年、ニューヨーク州知事に就任した人だよ。確か・・・ルーズソックス・・・だったと思う」
「細かいくせに疎いのね。それを言うなら・・・ルーズパンツでしょう?」
「二人とも、冗談を言っている余裕が在るのか?今、此処の下の連中の食糧確保も大変な時なんだぞ」
「またぁ・・・大変な時だからこそ余裕が必要なのよぉ・・・ねぇ、アラン」
「そうそう・・・ゴンさんは四角四面だもんなぁ・・・まぁ、それがゴンさんの良い所だけどさ」
「悪かったね・・・フン」
「ゴンちゃん、怒らない、怒らない。・・・で?話の続きを聞かせて・・・アラン」
「うん・・・この春、ニューヨーク州知事に就任したこの男性。フランクリン・デラーノ・ルーズベルトだけどさ・・・一緒に写っているビーグルはチャーリーJr.だと思うんだ」
「えっ!・・・じゃあ、彼は州知事の飼い犬だったの?」
「うん・・・間違いないよ・・・州知事は大の犬好きでね。趣味が空砲を使ってのハンティングなんだ。」
「空砲を使ったハンティング?」
作品名:CHARLIE'S 23 作家名:つゆかわはじめ